生活習慣病は進化に必要?
諸君。
今日は集まってもらったことに一言お礼を言っておこう。
しかしながら、諸君にとっても今、この場に居るというめぐり合わせは幸運であるはずじゃ。
さて、早速じゃがワシの主張する新しい学説である「生活習慣病必要悪論」について、その骨子を述べることにしよう。
諸君も知っているように、ガンや各種の心臓病、そして脳の疾患など、かつて成人病と言われていた疾患は増加傾向にある。
しかし、私に言わせればこれは人類のあるべき姿なのじゃ。
ダーウィン進化論は当然理解しておると思うが・・・。
何?知らないじゃと!?
この不届者が・・・と言いたいところじゃが、今日は私の晴れの舞台だからな。
特別にかいつまんで説明してやるとしよう。
特別じゃぞ?
ダーウィン進化論というのは、生物の進化は自然選択の結果によって起こるというものじゃ。
例えばキリンの首が長いのは、高い所にある草を食べるために長い首が必要じゃというキリンの意志ではなく、たまたま長い首を持つキリンが生まれて、それが自然の選択により生き残って繁栄したという事じゃな。
分かったじゃろう?分かったら先に進むぞ?
人間の本能と進化論の意味を同時に理解すれば、結論が見えてくるのじゃ。
よいか?
人間のような知能の高い種が進化すれば、いずれ飽食の時代がやってくるのは必然じゃ。
文明が発達すれば、食糧難は科学の力で解決されやすくなるからな。
そうすると、自然と肥満が蔓延する。
殆どの人間は本能に勝てんから、これも必然じゃ。
だからこそ、自然選択が起こる訳じゃ。
すなわち、自分の意志で食欲をコントロールし、健康状態を保つことが出来る個体が生き残るという事になる。
逆に、食欲をコントロールできない個体は病気によって淘汰されるじゃろう。
例えばそこのお前とお前!その腹はなんじゃ!
ブクブク太りおって。
自己管理ができとらんから、そういう事になるんじゃ!
よいか?もう一度言っておくぞ?
これからの時代を生き抜くのは、自己管理能力を持った優秀な人間だけで良いのじゃ!
だから成人病対策に税金を浪費するなどということは愚の骨頂!
余計な金をかけて肥満の防止策などを講じる必要はないと、ここで宣言しておこう!
節操なく食べて肥え太る奴らは淘汰されるのが宿命なのじゃ!
何?政治的な意図じゃと?
何を言う!肉体改造健康党のようなおかしな輩と一緒にするでない!
ワシはただ純粋に科学者として・・・
こら、お前らどこへ行く!?ワシの話を聞け!!
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