マッスルメモリーとは?

張り切って筋力トレーニングを続けていても、色々な理由で予定どおりにメニューをこなせない事はよくあると思います。

「受験のために、ジムに通う事を禁止された・・・。」
「仕事が忙しくて、数ヶ月も筋力トレーニングができない・・・。」

せっかく鍛えた筋肉が弱くなってしまうのは実に悲しい事ですが、マッスルメモリーという考え方を知っておくと、そのストレスも少しは軽くなるかも知れません。

マッスルメモリー=筋肉の記憶?

仮に筋力トレーニングを3年間くらい続けて筋力が上がったとしても、数ヶ月~1年くらい運動から遠ざかってしまえば、筋力はかなり低下し、筋肉の量も減ってしまうでしょう。

しかし、長期間休んだからといって、筋肉を全盛期の状態に戻すのにまた3年間の筋力トレーニングが必要かというと、そんなことはありません。

筋肉の記憶、マッスルメモリー

一度筋肉を鍛えて強くした経験のある人の場合、再開してから数ヶ月程度で筋肉の量や筋力が戻ってくることがほとんどです。

まるで筋肉が強かった時の状態を記憶しているかのように、急激に筋力・筋肉量が戻るこの現象が、マッスルメモリーと呼ばれるものです。

マッスルメモリーのメカニズム

筋肉の世界にはまだ謎が多く、残念ながらマッスルメモリーという現象がなぜ起こるのかについてもまだ完全に解明されたわけではありません。

しかし、筋肉の太さや強さが変化する事には、筋肉自体だけでなく、例えば神経やホルモンの働きなど、色々な組織が関わっていることが分かっています。

具体的に言うなら、筋肉に命令を与えるための神経が発達したり、より強い筋肉を作れるようにホルモンバランスが変化したり、筋肉を構成する細胞に変化が起こったりしているのです。

筋力・筋量は色々な要素に支えられて成り立っています

そして、長い間鍛えていなかった筋肉がトレーニングを再開した時に急激に成長して行くのも、目に見えない色々な「強い筋肉のための土台」が肉体に残っているからだと考えられています。

自転車に乗る事を一度マスターした人は、何年も自転車に乗らなかったとしても、「補助輪なしではすぐ転ぶ」ということは無いでしょう。

多少はフラついたり余計に疲れたりするかもしれませんが、ちょっとの練習ですぐに乗りこなせるようになるはずです。

また、一度泳げるようになった人は、たとえ何年も泳がなかったとしても、完全なカナヅチにはなりません。 多少は苦労しても、ごく短期間でスイスイ泳げるようになるはずです。

マッスルメモリーも、これらと同じようなものと言えるかもしれません。

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