骨を太くする方法とは?

痩せ型の方から、
「骨を太くするにはどうすればいいんでしょうか?」
という質問をもらうことがあります。

色々なお悩み解決サイトを見ていても「骨細」に悩んでいる人の書き込みを見かけることが少なくありません。

はたして筋トレをしたり食事を変えたりすることによって、骨を太くすることはできるのでしょうか?

骨の太さを決めるもの

骨の太さを決める一番大きな要因は、一人ひとりが生まれつき持っている遺伝子です。

クロマニョン人と現代人の骨格が大きく違うのも、欧米人と日本人の骨格が大きく違うのも、生命の設計図とも言える遺伝子に書かれている情報が違うからです。

そして残念ながら、この差を努力で克服することは難しいと思います。

成長期までなら栄養状態を良くしたり、運動によって負荷をかけることで、ある程度は骨を太くすることは可能でしょう。

しかし、骨格というのは筋肉のように、いくら鍛えても2倍、3倍の太さになることはありません。

従って、生まれつき骨格が細いという人が、もともとガッチリした骨格を持っている人とおなじくらいまで骨を太くするのは、ほぼ不可能だと思います。

骨を太くする意味は無い

そもそも、骨が細いと悩んでいる人は、なぜ骨を太くしたいと思うのでしょうか?

研究所長が調べた限り、その理由は例外なく同じで、
「貧弱な体格を克服したい」
というものでした。

しかし、骨の太さというのは外見からは見分けられません。

私たちが「骨太」と感じるのは、あくまでも体全体のバランスで判断しているだけで、特殊な光線で骨を直接見ているわけではないのです。

外見をたくましくしたいということなら、骨を太くする必要は全くありません。

その証拠に「ものすごいマッチョだけど骨細だから貧弱に見える」という人を教えてくださいと言われても、誰一人として答えることはできないでしょう。

もちろん、マッチョな人の中には骨が細い人も存在しますが、そんなことは他人から見て分かるはずがないのです。

「手首や足首が細いことを克服したい!」
と言う人も多いですが、実際はマッチョなプロレスラーでも細身のマラソンランナーでも手首や足首の太さに大きな差はありません。

人間の骨格は、筋肉ほどサイズが大きく変化しません

というわけで、体格が貧弱だと嘆くのなら、骨のことは忘れて筋肉を鍛えましょう!

骨の強さと骨密度

骨のことを考える上で重要なのは、太さよりも骨密度です。

そして骨密度は、努力次第で高くすることができます。

人間の骨は石のように硬い物質に見えますが、実は内部の細胞が生きていて、成長したり物質が入れ替わったりしています。

だから筋肉と同じように負荷を与えて、その後栄養をとってしっかり休ませると、密度の高い強い骨になってくれるのです。

ただし、カルシウムは一般的に不足しやすい栄養素だとも言われていますので、栄養補給を考える上では、その点について十分注意してください。

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