パワーリスト・アンクル活用法

前の2ページではパワーリストやパワーアンクルを着けて過ごしても、筋力トレーニングとしての効果はほとんどないということを書きました。

しかし、これらが役に立たない道具だというわけではありません。
使い方さえ工夫すれば、なかなか便利で有用なトレーニング器具になります。

今回は、パワーリスト・パワーアンクルを有効活用する方法についてまとめてみましょう。

動作トレーニングに使用する

ダンベルやバーベルなどの重くて大きな器具と違って、パワーリストやパワーアンクルは重量も軽く動作の邪魔になりにくいという長所があります。

なので、これを利用して、スポーツなどの実戦的な動きのトレーニングに使えるでしょう。

例えば、格闘技のための練習として、パワーリストを手首に巻いたまま左右のパンチを連続して繰り出すような練習は有効でしょう。

パワーリストの重さに振り回されずに素早く連続してパンチを繰り出すためには、体の軸を安定させて正しいフォームで体を回転させる必要があるからです。

効率的な動作やスピードを身につけるために、パワーリスト・アンクルが役立つ場合があります

逆に動きに無駄があると、パワーリストの重さでパンチが流れてしまってスムーズにパンチを打つことが出来ません。

このように動作の種類によっては、合理的な動きとスピードを身につけるために、時には手足が重くなった状態で動作を行ってみるのも良い刺激にと思います。

色々な方向に負荷がかかってくるわけですから、動作を安定させる筋肉の鍛錬としても効果がありそうです。

インナーマッスルを鍛える

重い重量で行う筋力トレーニングでは体の表面付近にある大きな筋肉、いわゆるアウターマッスルを鍛える運動です。

逆に、体の深いところにあるインナーマッスルを鍛えるためには、軽い重量で繰り返し行う動作が有効なトレーニングになります。

パワーリストやパワーウェイトは自由な動作に対して数百gから1kg程度の軽めの負荷をかける事ができるため、これらを体に付けて運動を行う事はインナーマッスルを鍛える効果があると言われています。

重量の微調整に使用する

プレートを付け替えてダンベルやバーベルの重量を調節する時、その調節の幅はセットするプレートの種類によって決まってしまいます。

そして、スポーツジムの設備や通販のダンベルセットのプレートは、ほとんどの場合一番軽いものでも1.25kgであることが多いです。

なので、10kgのダンベルを少しだけ重くしようと思っても、10.5kgとか11kgという細かい重さに調節する事はできないわけです。

このような時は、重量の調節できるパワーリスト・パワーアンクルを使えば負荷を微調整することができます。

ウェイトの微調整

パワーリストを手首に巻いたままダンベルを持ったり、パワーアンクルを自分の体ではなくバーベルシャフトに巻きつけたりすれば、数百グラム単位での重さの調整ができるでしょう。

これを利用すれば、筋力の成長速度に合わせて無理のない重さで筋力トレーニングを行う事ができます。

使用時の注意点

パワーリストやパワーウェイトは、手首や足首といった体の末端に近い部分に重量負荷をかけるため、使用方法によっては関節に過度の負担をかける場合があります。

無計画に付けっぱなしで運動したり、「付けておけば体を鍛えられる」という安易な発想で使用すると思わぬ障害につながる可能性があるので、運動時間やトレーニング方法については十分に注意してください。

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