筋肉は何日で落ちる?

きちんとトレーニング計画を立てても、仕事の都合や試験勉強、旅行などの予定が入ってトレーニングを休まなければならない事もあると思います。

一体どれくらいの間筋力トレーニングしないでいると筋肉は落ちていくのか?

これは、熱心なトレーニーほど気になることではないでしょうか。

筋力の低下と筋肉の減少

まず一番最初に知っておかなければならないのが、力が出なくなること、つまり筋力が低下することと、筋肉そのものが減って細くなるのは別の現象だということです。

筋力の低下

トレーニングを長い間休むと、まず起こるのが筋力の低下です。

活性化状態から休眠状態へ→筋力低下

これは重い物を持ち上げていない状態が続いたために筋肉が一時的な休止状態になっているようなもの。

なので、筋力トレーニングを再開すると数日くらいであっという間に元の筋力に戻ります。

筋肉の減少

筋力が低下しても、さらに長い期間筋力トレーニングを行わないでいると、体はその筋肉を不要だと考えて少しずつ「リストラ」を開始します。

休眠状態から筋肉減少へ→筋量減少

筋肉が本格的に減少してしまうと、筋力トレーニングを再開した時に失った筋肉を再合成する必要があります。

だから、元の筋力に回復するまでには比較的長い時間が必要になります。

短期間の休養=筋力アップ?

実際に筋トレを長く行っている人の記録を見る限り、数日~2週間程度の休養で筋肉が減少してしまう可能性はほとんどないでしょう。

なぜかというと、1週間~2週間という長い休養日数でトレーニングをしても、きちんと超回復を起こして能力アップしているトレーニーはたくさんいるからです。

個人的な経験から考えても、トレーニングを完全に止めてから筋肉が実際に減少するまでには、少なくとも1ヵ月以上の期間が必要だと思います。

トレーニング経験による差

さらに言うと、筋肉が落ちるまでの期間の長さは、トレーニングの経験によっても違ってくると考えられます。

簡単に言うと、長い間トレーニングして体を鍛え上げたトレーニーほど、休養期間が長くなっても筋力や筋肉量が低下しにくいという事です。

トレーニング経験が長いほど、筋肉は落ちにくくなります

また、筋肉が減少してしまったとしても、筋トレに熟練しているトレーニーほど、元の筋量まで回復するまでの時間が短くなる傾向にあります。

もちろん個人差はあるでしょうが、長い間の鍛錬は「筋肉は必要なもの」という記憶となって体に染み付いているんでしょう。

神経質にならなくても大丈夫

以上のことを考えると、急な予定変更や1~2週間くらいの休養なら、神経質になる必要は全く無いと思います。

むしろ時々は完全休養と割り切って、内臓や関節のダメージを回復させるようにした方が効率よく成長できるというのが、今のスポーツ医学では定説になっているくらいです。

ただし、栄養補給が不十分だと筋肉の分解が通常よりも早くなってしまうので、必要な栄養はしっかり補給するようにしてください。

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