指導者の資格とは

間違った方法でのトレーニングは体を痛めたり、筋力トレーニングやスポーツに対してのやる気を失わせる結果になります。

しかし、実際には大した経験も知識もないのに、トレーニングの指導をしているトレーナーは少なくありません。

学校やクラブ活動で指導を受ける時は、指導者が本当に知識を持っている人かどうかを、それとなく確かめてみる必要があるでしょう。

素人指導の危険性

トレーニングの指導者には、プロとしての知識や資格を持ったスペシャリストから、
「ただ頼まれたからやっているだけ」
という人まで色々なタイプの人が存在します。

まずはじめに注意しなければならないのは、指導する”権限”を持っているかどうか事と、正しく指導する”能力”を持っているかどうかという事は別問題であるということです。

指導権限がある人=指導能力がある人とは限りません

例えば、学校でたまたま部活の顧問に選ばれた先生が運動生理学やスポーツ指導の知識を持っていることはあまり無いでしょう。
たとえその先生が体育担当であっても、知識が古かったりすれば不十分な場合もあるのです。

初心者がスポーツを始める時に、スペシャリストの指導を受けるというのは難しいかもしれません。

しかし、間違った指導の危険性も知らないまま「思い込み」や「根性論」で指導している指導者による障害・事故はいまだに数多く発生しています。

自分自身の身を守るためにも、自分を指導してくれる人がどんな人なのかを知っておく必要があるでしょう。

こんな指導者に要注意!

指導方法は人それぞれあると思いますが、こんな指導者はNG!というポイントをいくつかあげてみましょう。

休養日を作らない

どんなトレーニングをしていても、完全休養が全く必要無いということはあり得ません。

学校の部活動などで土日にも練習や試合の日程を組んで、休養についての重要性を教えない指導者に人を指導する資格はありません。

体調が悪くても休ませてくれない

熱があったり、体に異常があるのにるのに休ませてくれないとか、根性論で練習に参加させるのはとても危険です。

安全に配慮できない人に指導者の資格はありません。

説明がない・話を聞かない

コミニュケーション能力は指導者として非常に大切な能力の一つです。
その人自身の競技能力が高くても、トレーニングの方法や効果に関しての説明が不十分だったり、何かを相談しようとしても話を聞いてくれないような指導者は有能とは言えないでしょう。

指導者テスト

指導者の能力に疑問を感じたら、さりげなく次の質問を投げかけてみて下さい。
とても初歩的な問題ばかりなので、1問でも間違った答えが返ってくるようなら要注意です!

指導権限がある人=指導能力がある人とは限りません

速筋・遅筋について

質問:「人間には速筋・遅筋という二種類の筋肉があるそうですが、それぞれどう違うんでうすか?」

回答:瞬発力があり、持久力に劣るのが速筋であり、これとは逆に瞬発力は無いが持久力に優れているのが遅筋

栄養素について

質問:「糖質・タンパク質・脂質の3つのうち最も吸収されやすく、すぐにエネルギーに変わる栄養素はどれですか?」

回答:糖質(炭水化物)

拮抗筋について

質問:「上腕二頭筋と逆の働きをしている、つまりヒジを伸ばす役割をしている筋肉はどれですか?」

回答:上腕三頭筋(腕の裏側の筋肉)

水分補給について

質問:「大量に汗をかいた時に、水分と一緒に補給したほうが良い成分は何ですか?」

回答:塩分(塩化ナトリウム)

大切なのは人間性?

最低限の知識や能力を持っていることは、人を指導する上でとても大切なことです。

しかし、「指導」というのが人と深く関わることである以上、指導者として一番大切なのは指導される人の事を考えて行動し、勉強を欠かさないという人間性ではないでしょうか。

多少知識不足であっても、人を思いやる気持ちがあれば無理なトレーニングをさせたりする危険は少ないはずです。

指導を受ける時は肩書きや過去の経歴よりも、その人の人間性を見極めるようにしましょう。

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