ダイエットを行う時に、ちゃんと管理されたメニューで食事制限や運動を行っていても、なぜか体重が減らない・・・という停滞期や、少し食べてだけで体重が増えてしまう・・・というリバウンドという現象が起こることについては、既に『停滞期を乗り切る方法』や『体重維持とリバウンド防止』で書いたとおりです。
しかし、こういった現象は何も肉体だけでなく、精神面にも起こりうるということを知っておいてください。
体重をできるだけ維持しようとしたり、急激に減った体重を元に戻そうとするのは、体が恒常性という性質を持っているためで、これは人が生物として生きて行くために不可欠な要素です。
そして、これは意外と注目される事が少ないのですが、実はこの恒常性という性質は肉体だけでなく精神、つまり心にもある性質なのです。
例えば、どんなに居心地の良い高級ホテルに泊まっていても、そこが不慣れな場所であれば、いつの間にか自分の部屋に帰りたいと思ってしまったりすることがあるでしょう。
海外旅行に行って毎日美味しい料理を食べていたとしても、普通なら3日も現地の料理を食べていれば、すぐに自国の料理が食べたくなるものです。
(現にハワイなどの日本料理屋に行くと、お客の半分以上が日本人だったりします^^;)
枕や水が合わないとか、お金がかかるとかいう実質的な問題もありますが、結局のところ住み慣れた環境・いつもの習慣が一番心の平穏を保ちやすいということなのだと思います。

体にせよ心にせよ「いままでと同じ状態・習慣を保つ」ことさえ行っていれば、少なくとも目先だけを見れば大きな危険を冒すことがありません。生存第一・安全第一が恒常性の役割なのです。
体の恒常性が体重の停滞やリバウンドを引き起こすのなら、心の恒常性はどんな風にダイエットをジャマしてくるのでしょうか?具体的な例を見てみましょう。
ダイエットを始めて体が痩せてくると、目標に近づきつつあるのに、なぜかやる気が減退する事があります。例えば、次のような事を考えてしまう場合などです。
・ここまで痩せられたんだから、ちょっとくらい食べてもまた頑張ればいい・・・
・急に痩せると回りの人に色々言われるから、とりあえず現状維持で・・・
次にもっと深刻な心のリバウンドです。ちょっと自滅的な考え方になるのが特長と言えるかもしれません。
・どうせ自分は外見が良くないから、痩せても意味が無いんだ・・・
・今日はカロリー制限をオーバーしたからもういいや、いっそのこと思い切り食べてしまえ!
もちろんストレスというものの存在を意識して、自分が続けて行けるようにダイエットのペースをコントロールするのはとても大事な事です。
しかし、フッと心に浮かんでくる考えが本当に自分の目標に対して合理的なものなのか、それとも単に心の恒常性が生み出す衝動なのかについては、きちんと考えてみる必要があると思います。
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