スーパーで水道水を買ってくる?
ついこの間、某外資系スーパーに行った時のことです。
成分表示を見るのが習慣になっている研究所長は、大量に積み上げられているミネラルウォーターのボトルを手にとり、何となく産地や原材料などの表示を眺めていました。
その製品はアメリカのミネラルウォーターで、それ自体は何も珍しいものじゃありません。
しかし、原材料の欄の中に衝撃的なワードを見つけてしまったのです、
その言葉とは「水道水」。
ほとんどの日本人の感覚からすると、水の価値は
天然水>>>>>>水道水
になるんじゃないでしょうか。
水道水なんて、浄水施設で一定レベルまでキレイになってはいるものの、
「人工的に加工された塩素を含んだ水」
みたいなイメージが一般的だと思います。
それに対して「天然水」と言われたら、自然豊かな山の中の、こんこんと湧き出る透明な水のようなものが頭に浮かぶような気がします。
しかしどうやら、外国では若干事情が違うらしいのです。
私が以前に聞いた話だと、アメリカではただの「天然水」のようなものより、精製された水にミネラルなどを適度に加えて調整した水のほうが付加価値があるというイメージを持つ人も多いんだとか。
もちろんお国柄や地域性もあるとは思うのですが、堂々と「水道水」という言葉を選んでいるところを見ると、日本人とは違った考え方のほうが一般的なのかもしれません。
考えてみれば、プラシーボ効果(思い込みによる効果)を別にすれば、体に良いかどうかを決めている要因は「天然」なのか「人工」なのかということではないはずです。
一見きれいに見える川の水だって、有害物質を含んでいるかもしれないですし自然がキレイなところでもテキトーにそこらの水をコップですくって
「飲む?」
と聞いたら、大抵の人は拒否するでしょう。
話はちょっと極端になりますが、1匹のもつ毒が何百人もの致死量になるようなフグだって、危険なのは天然のものだけです。
フグ持っているテトロドトキシンという毒は天然のフグが食べている餌から入ってくるものなので、人工のフグは無毒です。
人が何かを買う上で、その商品が持っているイメージが購買意欲に影響するのは当然だと思います。
どう考えたって、ペットボトルにただ「水道水」と書いてあるものと、緑の森と清流の写真に「○○の天然水」と書かれたものがあったら、後者のほうが美味しそうに見えるでしょう。
でも、本当に体にいいかどうか、買ってお得かということを判断するには、中身の方にも注意を払う必要があると思います。
自分できちんと中身を確認するだけの慎重さがないと、悪徳業者の口車に乗せられて、変な浄水器を買ってしまうような事にもなりかねませんので(笑)。
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