国別に見る「肥満」問題

生活が貧しいとは食べ物の心配をして暮らさなければいけませんが、逆に豊かになって食べ物が自由に手に入るようになると、今度は飽食・肥満の問題が浮上してきます。

文明がそれほど発達していなかった時代にも王族・貴族は肥満や肥満を原因とする生活習慣病に悩まされていたようですから、食欲に勝てないのは人間の性なのかもしれません。

ところで、先日巨大ブログGIGAZINEさんを閲覧していたところ、国別の肥満率(15歳以上でBMIが30以上になっている人の割合)を順位表にした面白い情報を見つけました。

統計を取ったのはOECD加盟国のみのようですが、上位をざっとご紹介しましょう。

1位.アメリカ(31%)
2位.メキシコ(24%)
3位.イギリス(23%)
4位.スロバキア(22%)
4位.ギリシャ(22%)
4位.オーストラリア(22%)
7位.ニュージーランド(21%)
8位.ハンガリー(19%)
9位.チェコ(15%)
10位.カナダ(14%)

一位は予想通りアメリカです。

ニュース等によるとアメリカでは、
「俺が太ったのはハンバーガーを売っている店のせいだ!」
などという馬鹿げた訴訟があったり、今度はそれを防止する法案が可決されたりして、正に肥満との全面戦争に突入している模様。

メキシコやカナダはアメリカに近いですから、食文化の影響も強そうですね。

ギリシャは年代によってはアメリカを抜く肥満率となることもあるようで、他にもオーストラリアやニュージーランドなど、温かくて美味しいものがたくさん獲れそうな国が上位に入っています。

ちなみに、日本と韓国は同率の最下位(肥満率3%)だそうです。
数字だけで考えるとアメリカの肥満率は日本の10倍。
3人に1人が高度肥満ということになります。
これはすごい数字ですね。

アメリカに日本のような通勤ラッシュがあったら、それこそ死者が出そうです(ーー;)

ただ、日本の肥満率が低いからといって、油断は出来ないと思います。

なぜなら日本人は欧米の人たちの様に「食べれば食べるほど太る」というほどの栄養分解能力がなく、過度の肥満になる前に糖尿病などにかかる可能性が高いと言われているからです。

極端な話、食べ過ぎて病気で死んでしまえば死亡者の人数はカウントされないために、数値が偏ってしまう可能性があります。

ちなみに統計学ではこれをサバイバーシップ・バイアス(生き残りによる偏り)と呼ばれているそうです。

また、気候が寒い国々でも肥満によって脳血管系の病気にかかった人の死亡率は上がっているはずなので、本来ならこのあたりも考えて「糖尿病の死亡率」「脳卒中・脳溢血の死亡率」なども同時に比較する必要があるかもしれませんね。

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