筋トレを罰にするとは言語道断

筋力トレーニングは体に高い負荷をかける運動ですから、一生懸命やれば苦痛を感じることから完全に逃れることはできません。
それを乗り越えて健康になりたいとか強くなりたいという気持ちがあるからこそ、人はトレーニングをするわけです。

しかし、一方で筋トレは罰ゲーム的な意味で、いや場合によっては体罰に近い形で筋トレが行われることがあります。

例えば「遅刻したら腕立て伏せ30回!」「集合時間に遅れたらスクワット100回!」みたいな指導を受けたことがある人は少なくないでしょう。

個人的な意見になってしまうかもしれませんが、これは本当にとんでもない話だと思います。

そもそも筋トレというのは、負荷の強さや量が適切に管理されていてこそ意味があるものです。
必要以上にやり過ぎれは体を痛めることもあるし、個人個人の筋力・体力に合わせてメニューを組まないと、体力を無駄にするだけに終わったりもします。

極端に言えば薬と同じで、きちんと使わないと毒にもなるのです。

仮に筋力が充分でない人に無理やり限界を超えた回数の腕立て伏せやスクワットをやらせれば、変なフォームがクセになったり、筋肉や関節を痛める可能性があるでしょう。

スポーツの練習の前に中途半端に筋トレをやらせたりすれば、せっかくの技術練習でテクニックが身につかなかったり、怪我につながったもりするかもしれません。

さらに、無理やり罰として筋トレをさせれば、心理的に筋トレにマイナスイメージを持ってしまう恐れもあります。
これは、子供や学生のうちは特に深刻な影響です。

勉強でも何でもそうですが、人に無理やりやらされていたものを好きになるということはあまりないでしょう。

もしかしたら、スポーツなどで本当に高いレベルを目指すなら、ある程度の根性論は必要なのかも知れません。

それでも、強制的な筋トレが許されるのは、筋トレの理論を熟知していて、選手のコンディションを管理できる本物の指導者だけだと思います。

トレーニングの専門家でもない、ロクに勉強もしていない名ばかりの指導者が筋トレを人に強要することは、殴る蹴ると同レベルの体罰と言えるのではないでしょうか。

というわけで「愛のゲンコツ」が禁止されて久しい教育の世界に、「罰則的筋トレ禁止」のルールを提案したいと思います。(笑)

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