トレーニーと重さの感覚

筋力トレーニングに初めて挑戦した頃。

5kgのダンベルが10kgのダンベルになっただけでも重い!と感じたものです。
自重だけの腕立て伏せだって、ちゃんとしたフォームでやれば、なかなかハードな筋トレ種目でした。

でも、長年体を鍛えていると、その感覚は少しずつ変化してきます。

ジムなどでは数十キロ、時には100kgを超えるバーベルを扱うのが当たり前のようになり、自重だけの筋トレ種目などは相当な回数をやり込まない限り、ウォームアップ程度のものになってくるでしょう。

最大筋力が2倍になることだってザラ。
何のトレーニングもしていない人が両腕で扱うものを片手で持ち上げられたりすることも珍しくありません。

そんな状態になると、普通の人から見れば、かなりの力持ちに見えることでしょう。

だから周りの人から見れば、「荷物運びや力仕事なんて、全然苦にならないんだろうなあ」と思われがちなのですが・・・

実際は、そうとも限らないと思うのです。

筋肉を鍛えれば、確かに「限界値」は大きく上昇します。
他の人と同じ重量のものを同じように持っても怪我をしにくいし、体力の消耗も非常に少ないでしょう。

それでも、買い物をしている時に、1リットルの飲み物が買い物カゴに入っていたりすると、「重いなあ」と思う感覚は、たぶん同じです。

2~3kgくらいあるノートパソコンをカバンに入れて持ち運ぶと、「腕がだるいなあ」と思うのも、恐らく同じです。

重さの感覚がマヒしているわけではないので、重いものはやっぱり重いし、そんなに楽になったという感覚は無い人がほとんどだと思います。
いや、むしろ体のどこかに筋肉痛が残っている時などは、普通の人以上に物を持つことを負担に感じているかも知れません(笑)

普通の人から見れば素晴らしいアスリートでも、本人は意外と変化を感じなかったりするものだと思います。

話は変わりますが、ちょっと前に若くして億万長者になった人が、
「僕の生活なんて意外と普通ですよ。海外旅行なんて意外と面倒くさいし、家でフツーに味噌汁とか食べてます(笑)。」
と言っていたのを聞いたことがありました。

もちろん個人差はあると思いますが、恐らく周りからスゴイ!と思われている人の多くは、そんな感覚で過ごしているんじゃないでしょうか。

他人から見るとスゴイ、でも本人にとっては当たり前。

物事に精通するというのは、そういう状態になることなのかも知れません。

【告知】
ただいま、当研究所ではメルマガの読者さんを募集しています。
色々な特典を考えていますので、ぜひご参加ください^^
読者登録はこちらから

※当サイトへのリンクを歓迎いたします。
(管理人へのご連絡は不要です)
PAGE TOP