低血圧は朝が弱いって本当?

低血圧の人は体質的に朝に弱く、一生懸命起きようと思ってもなかなか目が冷めない・・・というイメージがあると思います。

しかし実際に人の血圧を聞いてみると、低血圧と寝起きにはあまり関連性がないような気がしていたのです。

実は研究所長自身も血圧が低い方で、いわゆる上の方(収縮期血圧)は100mmHgをやや超えるくらい。
健康診断などで血圧を測っても、110に達することはほとんどありません。
(ちなみに「低血圧症」の目安は、上が100mmHg未満だそうです)

しかし、昔から寝起きはとてもよく、目覚めが悪くて困った経験はほとんどありません。
決まった時間になると、目覚ましがなる直前にパッチリ目を覚ますほどの朝型人間です。

なので、以前から疑問に思っていた血圧と寝起きの関係について調べてみることにしました。

結論から先に書きますと、低血圧と寝起きの悪さには関係がある場合と無い場合があるようです。

血圧が正常の範囲を超えて低い低血圧症の人の場合、そもそも脳に血液が届きにくいという特徴があります。
特に寝起きの状態では体が目覚めていない分だけ血液の循環が悪く、これが血圧の低さに拍車をかけることになるわけです。
そうすると、立ちくらみが起こったり、耳鳴りや偏頭痛、ひどい場合は気を失ったりするなどの病的な症状が現れます。

血圧と「眠気」は直接関係がないと主張する人もいるようですが、これにはちょっと疑問が残ります。

お腹いっぱい食べた時がそうであるように、脳は酸欠になると眠気を感じるので、血圧と眠気が100%無関係とも言い切れないでしょう。

低血圧症は一種の病気のような物なので、こういう症状を「朝起きられないのは根性の問題だ!」と言うのは大きな間違いです。

一方で、血圧が極端に低いわけでもないのに、低血圧だから朝が弱いと主張する人もかなり存在します。

きちんとした検査を受けたわけでもないのに、健康診断で血圧が低めに出るということだけを根拠に、「低血圧だから寝起きが悪いんですぅ?」と不摂生の言い訳をするわけです(笑)

このような場合は、運動不足や不規則な生活によって、自律神経のバランスが崩れていることがほとんどです。

健康な人でも変な時間に昼寝をすると頭がぼーっとすることがありますが、「自称低血圧」の人はこれと同じような状態だと思えばいいでしょう。
本人が思い込んでいればそれが体調に響くことは考えられるので、必ずしも悪意があるとは言えないけかもしれませんが・・・^^;

低血圧だから朝が弱いと思っている人は、一度くらいはきちんとお医者さんの診察を受けておくことをオススメします。

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