リバウンドと肥満と栄養吸収率

ダイエット直後の体重が落ちた状態のときに食事をすると、それほど量を食べていないにも関わらず体重が大きく増えるこがあります。

また、ほぼ同じ体の状態で同じ物を食べても、人によって太ったり太らなかったりという差があったりもするでしょう。

このような現象が生まれる原因の一つは、栄養吸収率の差であると考えられます。

栄養吸収率とは?

人間を始めとした多く生物は、そもそも食べた食品の持っている栄養素を全て吸収しているわけではありません。

食べ物の消化・吸収にはかなりの手間がかかるため、効率良く取り出せる栄養をだけを取り出して、残りはそのまま排出しているのです。

だから、同量の食べ物を食べていたとしても、「その食品からどれだけの栄養素、エネルギーを取り出すか?」という割合、つまり吸収率が違えば太りやすさも当然異なってくるでしょう。

飢餓状態と栄養吸収率

飢餓状態、つまり栄養がひどく不足している状態では、生き残るために少ない量の食品からとことん栄養を吸収する必要があるので、栄養吸収率は高くなります。

食料のほどんどないような場所で遭難した人が、驚くほど少ない食料で長期間生存できたりするのも、この吸収力アップと関係しているわけです。

これは鉢植えの植物に水をあげるときの様子に似ています。

土がある程度湿っていれば、少ない量の水を与えただけで植木鉢底から水が染み出してきますが、逆に土がカラカラに乾いている時には、たくさんの水が土に吸収されて染み出す水の量は少なくなります。

飢餓状態にある体は乾いた土と同様に、「吸収する力」が高くなります

ダイエット直後の体重が減った状態でも、人の体は
急激に体重が減った=栄養が足りない状態
と感じているため、大げさに言えば乾いた土と時と同じように栄養吸収量が高くなります。

このため、食事の量をそれほど増やしていないにも関わらず、体重が増えてしまうという現象が起こるのです。

しかし、体重が減ってからしばらくその状態を維持していれば、体もその体重を「飢餓状態ではない通常のレベル」として認識し始めますので、栄養吸収率も元に戻ってくるでしょう。

体質と栄養吸収率

栄養吸収率は、その時の体の状態だけでなく、個人個人が生まれながらに持っている遺伝的体質によっても異なります。

だから他人のダイエットメニューをそのままマネしたり、数字の上で「このカロリーなら痩せるはず」という食事メニューを組んでも、期待したとおりの結果が得られないことが多いのです。

残念ながらこの点に関しては、なかなか努力して改善するというわけにはいきません。
極端に言えば、最適な食事の量は人の数だけ存在する。といっても過言ではないでしょう。

『体重管理の基本』に書いたように、自分自身の体質を把握した上で、食事の量をコントロールしていくことが大切なのだと思います。

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