筋肉・脂肪の比重について

一生懸命運動しながらダイエットを行っていて徐々に体が引き締まったような気がするのに、なぜかあまり体重が減らない・・・ということがあります。

しかしそれはダイエットの効果が出ていなかったり停滞期(詳しくは『停滞期を乗り切る方法』をご覧下さい)に入ってしまったのではなく、体脂肪が減った変わりに筋肉が増えている可能性が高いのです。

筋肉は脂肪より重い

あまり運動する習慣がなかった人が筋力トレーニング等の運動と食事制限を同時に行ったりすると、体脂肪の量が減り、逆に筋肉の量は増える事があります。

こうなると筋肉の比重は体脂肪に比べて重いために体脂肪が減って体が引き締まっているにも関わらず体重が減らないという不思議な現象が起こります。

同じ大きさなら、筋肉は脂肪よりも重いのです

ちなみに比重というのは「大きさ(体積)あたりの重さ」のことで、水を基準値(1.0)とした数値で表されます。
比重が1.0を超えれば水より重い、つまり水に沈む物質で、逆に1.0を下回っていれば水より軽い(水に浮く)物質ということになります。

常人では持ち上げられないような大きな丸太が水に浮くのはその比重が軽い(0.5〜0.8)ためで、吹けば飛ぶような砂粒が水に沈むのもその比重が重い(2.0〜3.0)ためです。

人間の体脂肪はおよそ0.9程度で筋肉はおよそ1.1程度なので、あまり体脂肪率が低すぎると水に浮きにくくなるという性質があり、「比重法」という測定法ではこの原理を応用して体脂肪率を算出したりします。

水泳選手の体が軽量級のプロボクサーのように極限まで絞り込まれていないのも、適度な量の脂肪によって浮力を得るという意味があるのです。

脂肪が水に浮くのは、その比重が軽いためです

(完全に余談ですが、ケビン・コスナー主演の映画「守護神」の中でも、マッチョな救難士志望の生徒が立ち泳ぎのテストにパスできずに挫折するシーンがありました。)


比重について更に知りたい方は、Allaboutの河口さんが豚の背脂とモモ肉を使って比重の実験を行った時の写真をサイト上で公開されていましたので是非ご覧になってみて下さい。
このサイトとは比較にならないくらい見ごたえのある記事になっているのでオススメです(笑)
『スリムになっても体重は増加? 筋肉と脂肪の比重について』

体重だけを目安にしない

繰り返しになりますが、体脂肪を減らして筋肉を増やす事で、例え同じ重さのままでも体を引き締める事は十分に可能だということになります。

ダイエットで本当に美しい体を手に入れるためには、「○○kgになりたい!」というように体重だけに固執して目標を立てるのは、あまり合理的な方法ではないということになるでしょう。

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