筋肉疲労にアイシング

アイシングとは、体の特定の部分を氷などによって冷やす事です。

野球を見るのが好きな方は、テレビなどで試合後のピッチャーが肩に大きなアイシングバッグをつけたままインタビューに答えているのを目にしたことがあるのではないでしょうか。

アイシングの効果

体を氷で冷やすというと、発熱や打撲・捻挫などを思い浮かべるかもしれませんが、野球のピッチャーが試合後に肩を冷やしているのは何も怪我をしたからではありません。

激しい運動を行うと筋肉の温度は上昇し、筋繊維や関節の組織などが少しだけ傷ついた状態になります。実際に筋力トレーニングを行っている時に動かした筋肉に触れてみると、熱を持っていることが良く分かるでしょう。

その後一定の時間が経つと傷ついた組織は炎症やむくみを起こし始めます。

もっともこれは自然に起こる人体の反応なので、怪我や障害というようなものではありませんが、ミクロのレベルで考えると怪我をした時と似たような状態にあると言えるかもしれません。

炎症やむくみなどの反応は傷ついた組織を回復させるために必要なものですが、必要以上に熱を持ったりむくんだりすると回りの細胞まで傷つけることになるので、かえって回復が送れてしまいます。

そこで上がりすぎた筋肉の温度を低下させて適温に戻し、筋肉の中で起ころうとしている炎症などの反応を落ち着かせるためにアイシングを行うわけです。

アイシングは必要以上の炎症を防止し、筋肉の回復を早めてくれます

さらに冷やす事で神経の働きも鈍くなるため、筋肉をリラックスさせる効果も期待出来ます。

逆に激しい筋力トレーニングを行った後にサウナなどで筋肉を温めてしまうと、筋肉痛が酷くなったり回復が遅れることがあるので注意しましょう。

アイシングの方法

アイシングを行う時は氷や保冷剤を使います。肌が凍傷を起こさないようにタオルなどを巻いて使用しましょう。専用のアイシングバッグなどを使うと理想的です。



これを冷やしたい部分に押し当てておくか、ゆっくりマッサージするように動かす事で筋肉を冷やして行きます。

時間としては20分くらいを目安として、皮膚の感覚が鈍くなってきたら一度アイシングを中止し、しばらくして感覚が戻ってきたらまた冷やす、という作業を2〜3回行います。
これを1セットとして、運動直後から24時間後くらいまでの間に2〜3セット行いましょう。

ちなみに、トレーニング後1日以上が経って筋肉の状態が落ち着いてきてからは、冷やすよりも温めて血行を良くした方が疲労回復が早くなると言われています。

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