太く発達した筋肉は見た目にも「力が強そう」という印象を与えるものです。
そして多くのトレーニーが日々、筋肉を発達させようと筋力トレーニングに励んでいるのですが、中には「あまり筋肥大させずに筋力アップしたい」という人もいかもしれません。
果たして筋肉の太さと強さにはどんな関係があるのでしょうか?
太いゴムひもと細いゴムひもでは、太いゴムひもの方が縮む力が強いのは当たり前。
筋肉はゴムそのものではありませんが、発揮できる筋力の強さはゴムと同じように筋肉の太さ(断面積)に比例します。
つまり、太い筋肉が強い筋力を発揮できるというのは印象だけの問題ではなく、科学的にも事実なのです。

ちなみに発揮できる筋力の強さは、筋肉の断面積1cm2あたり4〜10kgであると言われています。
(文献によって1cm2あたり4〜12kg、又は6〜10kg等となっている場合もあるようです。)
しかし、ここでちょっと上に記載した数値に着目してみて下さい。
面積あたりで4〜10kgという開きがあるということは、同じ太さの筋肉でも極端な例では2倍以上の筋力差があることになります。
そうすると大きな筋力を出せるかどうかは、単に筋肉の太さだけでは判断できないと考えられるわけです。
筋肉の断面積以外に筋力に関わってくる要因として、考えられるものを挙げてみましょう。
『パワー型筋肉・スタミナ型筋肉』のコンテンツに書いてあるように、短時間の間に大きな力を発揮する速筋と、長い間少しずつ筋力を発揮する遅筋の割合によって発揮できる筋力の性質が大きく変わってきます。
断面積あたりの筋力で言えば、当然パワー型の速筋が多い人ほど高いということになるでしょう。
筋肉自体が太くても、その筋肉に対して命令を送る脳や神経が鍛えられていないと十分な筋力を発揮する事が出来ません。
このため筋力トレーニングを習慣的に行っている人は、それほど太い筋肉を持っていなくても大きな筋力を発揮できる事が多いのです。

研究所長の経験では「生れつき体格に恵まれている」というタイプの人でも、トレーニングを行わずに強い筋力を発揮できる例はほとんど見かけたことが無いので、この要素は特に重要だと思います。
ですから、筋肉がそれほど肥大しないようなトレーニングメニューを組めば、筋肉をそれほど太くせずに筋力を上げることも可能なのです。
尚、トレーニングメニューと効果の関係については『筋力トレーニング その1』をご覧下さい。
筋肉の中に存在する血管や脂肪によっても、筋肉の太さは変わってきます。
一般的にはボディビルダーの様に比較的軽い重量と多めのレップ数でトレーニングした場合は血管などの発達により筋肉が太くなりやすく、パワーリフターのように重い重量と少な目のレップ数でトレーニングすると筋肥大を抑えて最大筋力を伸ばす効果があるようです。
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