肩こりや腰痛対策の定番アイテムとして有名なピップエレキバン。

医療用具としての許可も取得しているらしいのですが、TVでのCM等によると、その効果は血行を良くして疲労回復を促すことにあるようです。
原理からすると筋肉痛などにも応用できそうに思うのですが、実際のところはどうなのでしょうか?
ピップエレキバンの公式サイトによると、その効果については以下のような説明がありました。
| 「ピップエレキバン」の磁気は筋肉内の血行をよくし、コリの悪循環に働きかけ、筋肉のコリをほぐします。 ピップエレキバンは、貼った瞬間から、磁気が皮膚を越えてコリのある部位に作用しはじめます。皮膚の中へゆっくり「浸透」するのではなく、瞬時に伝わる。これは磁気ならではの特長です。 |
しかし残念ながらこの文章は「効果の原理」については詳しく触れていません。
そこで磁気治療に関する文献やネット上の情報を検索してみたところ、どうやら血液中のイオンと関係があるとのことらしいので、簡単に要約してみましょう。
人間の血液は、磁気の影響を受けやすい鉄分やその他のイオンを含んでいます。
このような物質が流れているところに磁気の力を加えると、「ローレンツ力」という力が発生し、血液の流れを助ける効果があると考えられているようです。(「フレミング左手の法則」でおなじみの電気で動くモーターと同じ原理です)

この原理が成り立つとすれば、血液循環を良くすることによって筋肉痛にも効果があるでしょう。
しかし、ピップエレキバンを始めとする磁気治療の類には、その効果を疑問視する専門家も少なからず存在します。その主張はこうです。
1.そもそも外部から磁気の力を加えたからといって、血液の流れを助ける方法に働くわけではない
2.外部から磁石を当てる程度の磁力では、血液の流れを変えるような効果が得られない
1.についてはなぜローレンツ力が良い方向(血液の流れの方向)に働くのか?という疑問を解決するだけの説明が必要でしょうし、2.については正確な実験データを分析してみないと何とも言えないでしょう。
いずれにしても、現時点では効果を検証するための情報が不足しているので、確かな事はわかりません。
ただ、個人的な経験を言わせてもらうならば、研究所長が以前に使用した時には筋肉痛が若干早く治ったという実感がありました。もしかしたらこれはプラシーボ効果(思い込みによる効果のこと、詳しくは『プラシーボ効果とサプリメント』を参照)かもしれませんが・・・
残念ながら素人レベルで手に入る情報からは、ピップエレキバンのような磁気治療器具が筋肉痛に効くという確証は得られそうにありません。
しかし、ピップエレキバンは肩こりや腰痛を持っている人に一般的によく使われているので、わざわざ購入しなくても家にあったりする可能性も高いと思います。
ちなみにエレキバンは永久磁石を使っているので、一度使ったものでもテープ部分を交換すれば再利用できます。

バンドエイドなどで貼り付けても効果は変わらないので、興味のある人は自分自身で試してみるのが良いでしょう。
特にお金がかかるわけではないのなら、それで筋肉痛が早く治れば(たとえプラシーボ効果であったとしても)結果オーライ!ということになりますからね^^
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