背中の筋肉を鍛える事の重要性

筋力トレーニングを行う時は、体幹筋を中心に全身のバランスを取りながら鍛える必要があるということは既に書きました。

例えば、上半身をいくら鍛えても下半身が弱ければスポーツでは活躍できませんし、体の右側と左側で大きな筋力差があると、姿勢に悪影響が出ることもあります。

そして、特に筋力のバランスが崩れやすいのが体の表と裏、つまり大胸筋や腹筋など体の正面にある筋肉と、広背筋や脊柱起立筋などの筋肉との組み合わせです。

背中の筋肉が弱いと姿勢は悪くなる

一般的に背中など見えない所にある筋肉は、意識するのが難しく鍛えにくい部位と言われています。
だから、特に初心者には「背中の筋肉を意識するのが苦手」という人が多いです。

しかし、苦手だからといってバランスを軽視したり優先順位を落としたりすると、そのツケはいずれ支払わなければならなくなるでしょう。

それは背中の筋肉の強さは、姿勢にとても大きな影響を与えるからです。

人間は、母親の胎内で背中を丸めた状態で育っていきます。

胎児の成長

細胞がだんだん増えていく過程で、背骨は体全体を取り囲むような円形に伸びていき、内臓は丸まった背骨の内側で発達してくのです。

もともと背中が丸まりやすい体の構造を持っているので、体の力を抜けば自然と背筋は曲がってきます。力を抜いた時に体が自然に反ってしまったり、背中を内側にして体を丸められるという人はまずい居ないでしょう。

逆に言えば、背筋をきちんと伸ばした状態でいるためには、背中の筋肉で引っ張ってやる必要があるという事です。

背筋を伸ばした姿勢を保つには、背中の筋力が必要です

背筋が曲がっていると体に負担がかかる

母親の羊水の中に浮いている状態とは違い、外の世界では重力の影響を受けながら生活していかなければないません。

しかし重力がかかった状態で背筋を丸た姿勢をとっていると、今度は重い頭を支えるのが大変になり、体のあちこちに余計な負担をかける事になってしまうのです。

だから、知らず知らずのうちに筋肉に疲労が溜まって凝ったりするのも大抵背中や腰です。(胸の筋肉や腹筋が凝る、という人はあまりいないでしょう。)

だから胸や腹筋など、比較的鍛えやすい体の前面の筋肉が強くなり、背中側の筋肉がその成長に追いつけないと、体の前面と背面の筋力差は益々大きくなり、悪循環を作ってしまうことになります。

かく言う研究所長も昔、どちらかというとベンチプレスやショルダープレスなど体の前面にある筋肉を使う種目が得意で、逆にラットプルダウンやバックエクステンションなど背中側の種目が苦手だった時期がありました。

そしてトレーニングを積んでいくうちに、背中の特定の部分に妙に疲労が溜まったり、筋トレ直後のような筋肉の痛みを感じるようになってしまったのです。

トレーニングのえり好みを止めてトレーニングメニューを組みなおしたところ、1年ほどで背中の痛みが出ることはほぼ無くなりましたが、筋力バランスの大切さを痛感させられた経験です。

尚、背中の筋肉を効率良く鍛える方法については、『背中の筋肉を鍛えるコツ』などを参考にしてください。

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