筋トレは柔軟性を低下させる?

筋力トレーニングを行うと体が硬くなる、つまり柔軟性が落ちると考えている人は少なくありません。
そのため昔から一部のスポーツ指導者は、筋力トレーニングを避けるようにする傾向にあり、実際にそういう指導を受けたという経験がある人も多いのではないでしょうか?

今回は筋力トレーニングに柔軟性を低下させる可能性があるかどうかについて考えてみましょう。

筋肉そのものは硬くならない

正しい方法での筋力トレーニングは、筋肉を大きく伸ばし、そして縮める作業の繰り返しであるため、筋肉の柔軟性をアップさせる効果があります。

逆にずっと動かさないでいた方が筋肉は柔軟性を失ってしまい、硬くなるのです。

ガッチリと筋肉の付いた逞しい体は何となく硬そうに見えるかもしれませんが、筋肉が硬くなるのは力を入れている間だけ。筋力トレーニングそのものが柔軟性の低下につながっているわけではありません。

もしも本当に筋肉を鍛えることで柔軟性が低下するなら、鍛え抜かれた太い脚の筋肉を持つ力士が、脚を180度に開く「また割り」を行うのは難しいはずです。

力士

ただし、力士達もただ力を鍛えていたら「また割り」が出来るようになったというわけではありません。
筋力トレーニングは柔軟体操そのものではありませんので、ストレッチなどサボっていると「運動している割に体が硬い」という体になってしまう可能性は大いにあります。

力強くて柔軟な体を手に入れるためには、柔軟性を向上させるためのトレーニングも大事だという事を認識する必要があるのです。

可動範囲が狭くなる場合もある

しかし、筋肉の付き方によっては関節の可動範囲が狭くなるという場合もあります。

例えば上腕二頭筋が大きく筋肥大すると、腕を曲げる際に筋肉の体積が邪魔になるため、「自分の右手で自分の右肩を触る」というような姿勢がとりにくくなります。
筋肉の場所や肥大の程度によっては稼動範囲に影響が出ることがあります

また三角筋という肩の筋肉は、肩全体に上から覆い被さるような形をしていますので、三角筋が大きく筋肥大すると、腕を真っ直ぐ上げるという姿勢をとるのが大変になってきます。

プロレスラー並みにマッチョな体になるとオーバースローでボールを上手く投げることが難しくなったりもするので、行っているスポーツによっては筋力トレーニングの内容に注意する必要があるでしょう。

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